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知らぬ間に

  • 執筆者の写真: kakiage
    kakiage
  • 2023年2月12日
  • 読了時間: 2分

最近夢を見ていない。夢がないのはつまらない。

ところが夜中にいつもの帰宅途中の十字路で奇妙な目にあった。

普通に信号待ちしていたものの、何かいつもと違うような気がするので

あたりを見渡せば車が一台もいない。大きな交差点なのに一台もいないのだ。

そして道向こうのコインランドリーにも人が一人もいない。

あれ?と思って斜め前のピザ屋を見たが誰もいない。

ピザ屋もコインランドリーもLEDが煌々と輝いてて眩しいのに

人の気配も音もまったくない。


は?!もしやあちら側は魔界か!

と、頭をよぎってしまったら

道を渡れない。 これはきっとこの十字路を渡ったら私は元の世界に戻れなくなるんだ。 「知らぬ間に 十字を渡り 魔界かな」とか語呂合わせをしているうちに信号は青になった。

いや、、その、知らぬまに私は心臓発作か何かで死んでてすでにここが魔界なんじゃないか?

むう、、こんなものかもしれない

実は魔界ってシームレスに現世と表裏一体なのかもしれない。

いや、むしろこんな感じにスっと魔界にいけたら

楽じゃないか? 地獄の扉も拷問もなにもなくスっと知らぬまに入れたならラッキーじゃないか。

と、瞬時に思考をプラス方向に回して妙に得した気分で十字路を渡った。

が、 ほ、、と渡ったその先に

なんと警官が潜んでいたのだ!

「うわ!」と変な声出るし心底驚いた。当然挙動不審に。そして当然職質に。 警官もやっと人が来た、やった、ってやつでしょうが。

ついてないぞ、と。





 
 
 

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