「これなんてどうかしら?こっちのほうがフサフサよ」と次々と標本箱のような透明のアクリルケースから蛾を取り出し、ネチョネチョした体液をチョチョッチョっと押し付けて瞼にくっつけると見事な付けまつげになるのだった。これは凄いなあと見惚れた。しかしくっつけるときに一匹の蛾をスーっと胴体で真っ二つに割いてその割いたところをまぶたにくっつけるのが少々気持ち悪く、いやとても私にはできないから私は短い地味なまつ毛でいいかな、と思った。
中でもウンモンスズメは迷彩柄でかなり迫力出て女性的なのに戦闘的でお似合い!と私はウンモンスズメを彼に推したのだった。綺麗にお化粧した彼はじゃあ今晩はウンモンスズメに決定!とめでたしめでたし、、
と、いう夢を見た。
起きてからはウゲー、、絶対無理無理、、となんであんなにうっとり見てられたのかまったくわからないでしょ、、と。
これは、最近見てしまったご近所の椿の枝にびっしりついていたチャドクガの幼虫(これはかなり危険)以来、歩くたびに「もしやチャドクガか!?」とビビりつつ歩いていたのと、美容院で換気のためドア開けてたらバタバタバタ!と大きな蛾が入ってきたので「もしやチャドクガ?」とビビったのと、子供の友達が「これ見てみて!これなに?すごいのがいた」とスマホの写真を見せてくれたのが圧巻の迷彩模様の蛾で、これは知らなかったので調べたら「ウンモンスズメ」という無毒の凄いやつだった、、という一連の蛾にまつわる日常の結果当然夢を見たのであろう。
実際私はシュウウエムラの付けると蝶のようになるアイラッシュをいくつか持っている。 蝶と蛾は生物学的には一緒なので何をもって蛾とするかは見た目勝負らしい。 さらには元は蛾でそこから進化変化と遂げた一種が蝶という。
蛾の中に蝶がいるのか、、。いつの日からか蛾のほうがアンダーグラウンドな雰囲気になってしまったが実はメジャーだったとは知らなかったぞ、と。
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